PROJECT―家が出来るまで

F
敷地の形状を有効利用した木造3階建て建築です。直線の無い車のラインを意識し建物にアールを施した美しいフォルムのデザインを目指しました。全面道路の環境を考慮し、騒音・視線に配慮した建物です。
2011年11月吉日、地鎮祭行ないました。陰陽道の作法通り【地相】を調べ【四神相応】の札を地に立て相応の気を貰います。この地に何代にも渡り健康で幸せに暮らせるように儀式をします。

基礎工事が着々と進んでいます。
2012年1月吉日棟上げを迎えました。鉄骨構造の予定でしたが外壁を塗りにする為ひび割れなど検討した結果揺れの少ない木造建築にしました。道路に面した木造3階建てです。高さは10m以下に抑えています。
木造3階建の構造計算はかなり難しいです。1階の骨組みです。1階は壁が少なく大開口の多い一体の空間になっているので、ほとんどの筋交いはたすき掛けと呼ばれるバツ印の斜め材で上部からの荷重、風や地震に耐えることになります。
一番大きな梁では60㎝もの高さがあります。柱の角も120角をベースに荷重がかかる所には、180角までを使い分けています。
建物の高さを10m以下に抑える為、3階部分には勾配天井とし寝室など個室を配置しています。大きな登り梁が2本見えますが、化粧梁として見える為、工事中は養生しています。
3階にはウッドデッキを設けています。外壁で囲われた設計ですので、外部からの視線を気にせずに、アウトドアを楽しんだり、洗濯物を干すことができます。デッキ上部は構造がむき出しのパーゴラ風になっていて太陽光も直接差し込んできます。
棟上げ直後の屋根伏せ作業です。建物と空と働く姿が絵になります。
屋根勾配は1寸勾配で、ガルバリウム鋼板葺き仕上げ。どの方向から見ても同じ高さに見えるようにパラペットを立ち上げる為、柱が建物を囲うように並んでいます。
正方形の一部を変形させた平面プランとなっています。梁はどうしても難しい加工が必要となってきます。必要な箇所においては部分的に鉄製の受け材を作って取付をしています。
雨水の排水管です。壁の中に隠して配管していく為、エンドキャップを取り付けて地上に水を流していきます。外壁面に雨樋が見えて来なくなる為、建物の外観がすっきりと見えてくるようになります。
外壁の骨組みです。水平に取りついているのは構造用合板の28㎜をアールの壁の構造を造るため、一定間隔で何百枚と取付されています。柱と梁も外側に二重に設置されていて他にあまり例のない架構となっています。
構造計算をし建築基準どうりに筋交いを入れていきます。
一部、火打ち梁の代わりにスチール製のブレースを取り付けています。このような商品は国土交通大臣の認定を受けて安全性が証明されています。
地震が起こった時建物には様々な力が作用し合います。特に補強を行った壁を耐力壁と言い、1階部分には10を超える耐力壁があります。
棟上げ時のアールの形状部の写真です。

基礎の土台を形状に沿って小間に区切りそれぞれボルトで固定していきます。

柱の外側は曲面調整ベニヤ(前写真)透湿シート・タテ胴縁・横胴縁・ラス地・割り止めアルミネット・軽量モルタル下地・中塗り・下地調整・下塗りの作業があります。

上写真の外壁周りの水切りの形状です。丸みを帯びた躯体のデザインとなっている為、水切板金を1枚ずつ丁寧に貼り合わせています。まさに職人技。
太陽光発電敷き込み施工中です。屋根の上全面設置する計画となっています
断熱材を吹付施工中です。吹付型は施工性がよく、断熱性能も良いとされていますが、作業員の方は大変です。
吹付断熱が終了しています。壁、天井に隙間なく吹き付けられていますが、空気の通り道(通気層)は確保し、建物がきちんと呼吸が出来るようにしています。
ガラスを運んでいます。上からクレーンで吊り下げて設置するのを想定してあらかじめ足場を避けておいてくれていました。段取りの良さに感謝です。
写真は建物の中で一番大きなガラスで幅が5m、高さが2.5mあります。700㎏あるそうです!慎重に作業を進めてくれています。
高さ8mのアール形状の壁の塗り厚が均等に成る為にモルタル下地の段階から型枠を取り調整していきます。

ひび割れを防ぐため構造から塗まで綿密な打ち合わせを重ねます。

まっすぐ伸びたアルミ部材は下地をしっかりと固定指せる為の大切な役割があります。錆なくて加工しやすい為にアルミ材を使用しています。

モルタル下地塗りの後、中塗り、下地調整、下塗りそして本塗とすべて左官さんの手作業で塗っていきます。

下塗りが終わり本塗の色とテクスチャーのサンプルを角度や高さを変え日陰での色の見え方・日が当たった時の模様の出方など検証しています。塗装材料の業者さんに見本を持ってもらっています。。
色はオフホワイト(5種類のホワイトの中から選びました。)柄は建物のフォルムに合うデザインにしました。1階から3階まですべて職人さんが大きいキャンパスに絵を描くように打合せ通りの模様を付けながら塗り込んでいきま職人さんの腕次第です。
美装が終わり神棚の設置を吉田建築の社長と棟梁が取付ました。木材は神棚の為に選んだ桧の一枚板を心を込めて製作したものです。
3階ベランダのアウトドアキッチンが取り付けられました。道路からの視線は格子で遮られ景色を見ながらバーべキュなど楽しめます。
空が近くに感じます!!
ショウルームの窓の外には白いゼオライトが敷詰められました。
この建物の意匠であるアールの壁の制作にあたり、基礎工事・大工工事・板金工事・左官工事など、腕の良い職人さんが持てる技術を駆使して造り上げてくれました。

出来上がった建物のフォルムと質感は、施主の愛する車を思わせる上質な建築になりました。